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ゆらゆらゆらぎ

先日あったことを記します

絶対無敵、愛の告白!


みんな、唐突ですまないのだが「愛の告白」はしたことがあるだろうか。  




 きっとほとんどの人が経験したことがあるのだろう。
 そしてその時、胸に秘めた恋心を相手にぶつけたのだろう。
例えば
「ずっとまえから好きでした、付き合ってください」

「初めてみたときから一目惚れ、付き合って」

「お前しか愛せない、付き合って」

「結婚を前提に付き合ってください」

「SEXしたい、付き合って」

 とかいろいろな告白のセリフがあるのだろう。
  
 しかし俺は思うのだ。

 ぬるい! と。

どれも艶めかしさが足りず、メジャーすぎて王道すぎてくだらない。


 メッセージを受け取った相手もこんなありきたりの告白じゃ満足しない。
 
 こんな告白愛が伝わったとは到底思えない。


 そこで今回は! 私がみんなのために素敵な告白を考えてきたよっ!
  
 告白はセリフがすべて、顔も体躯も性質も関係ない。すべては告白の内容にある。どんなにかっこいい男でも、可愛い女でも、告白の中身がなければ意味がない。
結果

 内容の薄い告白=失恋
 
 そんなことが起きないためにも、未然に防ぐためにも、みなさんには完璧で絶対的な告白を身につけてほしい。


 これは俺の脳内ディクショナリーから、どんなことがあっても60パーセントは成功する告白講座。
 過去、1000人の女を相手にしてきた作者が力説しちゃいます(虚言)



それでは!
まず準備しないといけないことがあります。
1、場所
2、方法

そして3、セリフ。

この3つの項目をキッチリ準備することが出来たら大好きな人をものにできます。

1、場所について

 1は告白する場所を指します。これは告白の内容に応じたシチュエーションを選び、告白との相乗効果を生み出すためにあるものです。
 これはあなたのセンスが問われます。
もしあなたが女の子に告白する時、ディズニーで告白しますかしませんよね? そうゆう事です。そうゆう話をしてるんです。
これはすべて貴方の裁量。
だから言うことなし!よくわからん!



2、方法

これは告白の方法を指します。
告白といってもいろいろな方法がありますね。
ラブレターとか、LINEとかメールとか、etc。

これは相手に合わせるというのが大事なのです!

たとえば…
陽気な元気のよい女の子が好きになった男がいたとします。2人は教室でも下のネームで呼び合うほどの仲。そこで彼は告白しようと決意し、ラブレターを書きました。元気のよい女の子はお返事に「意気地なし、死ね」と返しました。
これは告白の方法を誤った為です。
きっと女の子は直に面と向かって告白して欲しかったのでしょう。
これで1つの失恋が生まれます。


そう、この例を基にして言えることは告白方法の大切さを切実に表しているところです。

そこで私はこの告白方法の定理を長年の研究で判明することがでました!

告白三定理
・静かでおしとやかなタイプにはラブレター。
・うるさい騒がしいタイプには通常告白。
・出会い系サイトはメール。

という定理です。テストにでるよん。

そしてお待ちかねの3

3、セリフ

こいつは言わずもがなの告白台詞ですね。
「君のことが好きだ」っつー前述したアレです。
これがきっと一番重要だと思います。
告白には勇気が伴います。
けれどこれはその勇気を超越した後の話。

告白しようとして、考えていたメッセージが飛ぶなんて某アーティストの歌詞のようになっては困ります。
だからセリフを言うためには告白する以上の勇気が求められるということです。

それじゃあ、一体なにを伝えたらいいの??
って首を傾げている人もいると思います。

ですが、答えは簡単です。


それはーーー













自分をさらけ出す!!!!!!!
ことです!!!!!!!

そうです!
ありのままの自分を相手に伝えるのです。

自分が思っていることを全てです。
長文になっても構わない。
本気ということが相手に伝わればいいのだから。

きっとそれで上手くいくかはどうかは保証出来ませんが本気で答えてくれるでしょう。
少なくとも『意気地なし、死ね』とは言われません笑

というわけで
愛の告白講座は以上です。
この3つを完璧にこなせば、大好きな人をものに出来るはずです!多分。

愛とか恋とか大変ですよね。
私はそんなことは今は隅に置いて受験勉強にでも精を出したいものです。

ーーーーーーーーーーーー

もう1つ僕の話を言いますと。
3ヶ月前くらいから、故あって1人の女性を3人もしくはそれ以上で取り合って?おります(相手にされてない)。
彼女にそれほどの魅力があるのか否かは別として、私は久しぶりに笑いました。
それは3人のうちの2人が私と友人であり、好きかどうかは半分半分半信半疑の三々五々の曖昧模糊で暗中模索な感じで今でも不明。
けれどそのうちの1人は本気だったのです。
頬に赤みがさして、1月、2月の寒い季節を溶かすような熱い感情、「恋」というものに直に充てられました。
本気でない我々は本当に失礼でした。
この失礼さに笑いました。
感情を表にあんなに明確に出すとはなかなか出来ないことだと思います。
もしあの女の子に振り向かれるなら彼だと思います。
けれど、僕はその恋に充てられたおかげで目が覚めました。僕は本気です。
僕も想いを伝える日が来るのかしら……。

きっとこれを書きたかったからこのブログを書いたのかもしれません。

追記 僕の話はすべて嘘。





というわけでさようなら!!!




妄言と虚言の狭間に降り立ち、純真無垢なピュアな瞳で……


 

不良更生善良術

"不良"


人間のほとんどがなってしまうもの。
どうしてこうなってしまうのだろうと今も思う。
それは私自身も中学生の頃、そんな感じになっていた時期があったからだ…。



中学生の頃だったか、悪いことを故意にすることで存在意義をなしていたときの頃。
消し去りたい過去である。
けれどどうしてか。
なんでかこうなってしまった。

私はその愚かさに中学三年生のときに気づき卒業した。

どうしてなるのか。
それを今回、解説していこうと思う。
一応、打開策も用意しているがあまりおすすめしない。なぜなら君たち不良の意志で更正してもらいたいからだ。
だから俺に頼ったってしかたねえぜ。

<解説>

まず、不良になる原因からです。

これは家庭事情とか性根の曲がり具合とか反抗期とかの情緒によるものだと僕は考える。
すべての回帰点は心。
君の心が弱いから、脆弱だからそうなったんだ。
まあまあ怒らないで見て。

そう、心が原因。
その心が揺らぐのは以下のような場合が一番多い
・かっこ良さそう
・タバコ、酒やってそう
・ませてる
・モテそう
・やれそう
・バイク乗れそう
みたいな偏見から起きるものだと思います。

故に答えは簡単なのですがーーー

ここで結論に走るのもいいけれど、僕の話から入りましょう。
僕がなぜそんなゴミに擬似したのかを

まず・・・・・・
小学校、中学校、高校のもての鉄則てしっていますか?
小学生は運動神経のいい人がもてる。
中学生は喧嘩の強いやつがもてる。
高校生は頭のいい奴がもてる。

これが鉄則。
まあ、小学校はあんまり立証に自信ないけど、中学、高校はもうすでに立証済みだから安心しろ。
この鉄則は真である。

よってモテから生まれる不良への道標を証明してみよう!

〈解〉
反抗期ってだいたい中学生の頃だろ?ー①
しかも女にモテルのは喧嘩が強い奴だろ?ー②
喧嘩=不良より
これは普通に考えてノットイコールなんだけど、中学生のオレからしたら皮肉にもイコールなんだよな。ー③
①②③より
ここでシナジーが生まれる。
相乗により、中学生+モテる+喧嘩+悪さ+性悪てとこかな。
したがって"不良"である。

それが悪態つくように僕なった話。

まったく滑稽な話だと思います。

これで僕の過去も話したわけだから結論に移行します。
考察と打開策も。

結論
・調子に乗った知識のないガキが先人である〈不良〉という影に影響されるから。また、年頃が中学生に多いのは前述した通り、モテたい理由にする相乗である。


考察
・現在の社会では不良はアルバイトか土木工事、ヤクザなどでしか生きる道がないと思います。私は以上の仕事を仕事、職とは認めていません。もちろん、なりたくてなったわけではない人もいると思います。けれど私は笑顔で晴れやかに愛溢れてる生活のほうが素晴らしいと考えます。

打開策
真面目に生きましょう。


以上より不良更生善良術終了!
何事も真っ直ぐが一番疲れないぜ!


それではさようなら!

リア充について、俺の見解

 

 

 

リア充とは一体全体なんだろうか?」

 

 

 

ある日、友人と話していたらこんな話題が出てきた。

僕はこの問いに答えるのになかなかの時間を要した。

で結局こう答えた。

「リアルが充実している人」

そのままだった。

なんのバラエティー性もない、模範解答のような答え。

そもそもこれが模範解答なのかもわからない。

実に抽象的であり、定義も曖昧であるから、この僕の答えが正しいかどうかもわからない。

もしくは僕がこの「リア充」という言葉の意味を勝手に知ったかぶって理解しているのではないか。

 

というわけで!!! 今回はリア充について考察していこうかなと思います!

こうゆうの中学生、高校生に人気ありそう!!!

 

・まず、リア充の意味、定義について

リア充・・・リアル(現実世界)が充実している状態、またはその様な人物を指す2ちゃんねる発祥のネット用語である。

 

だそうです。ネットスラングだったとは驚き。

てっきり東京とかのギャルが造語したと予想していました。

 

なるほど。うむ。意味としては僕が答えた「リアルが充実している人」であってます。

それならば所謂「リア充」に該当する人間は多そうな気もする。

 

ですが、皆さん疑念があるのでは?

A.真の意味としてリア充とは彼氏/彼女がいることではないか。

 

そうです、一般的に「リア充は爆発しろ」「リア充は爆発四散」とか言う<リア充>はリアルが充実しているかはともかく、ニュアンスが異なり

・彼氏/彼女がいる

にあたいする人だと僕は考えます。

 

いままで僕が抱く「リア充」はこんな人でした。

・文武両道がきっちり行えてる人

・不幸のない幸せに満ちた毎日を送る人

・仲間と笑いあい、笑顔を絶やさずいる人

・一つの目標に向かって、諦めないで臥薪嘗胆をモットーにして前向きに生きている人

けれど、、、

実際問題ではこの例に挙げた人は全員「リアル不充実」だということ。

 

なぜ<不充実>かって??

彼氏/彼女がいないからだ。

 

何と悲しく嘆かわしくってお労しいのでしょうか。

彼氏/彼女がいないだけで社会的にこんなにも格差が付くなんて……どんなに素晴らしい成果を上げてもリア充とは呼べないなんて……。

 

「本当に救われない‼! どうすればいいのぉーこのままじゃリア充の人に踏み台にされて、通っている学校のヒエラルキーの下位に属しちゃうぅ~」

とこのブログをみて頭を抱えている人もチラホラいるのでは?

もう生きてる意味なんかないよ~と嘆いている人もいるもいると思う。

 

けれど、諦めるな! 最後まで目を通せ!

そう、

大丈夫! ちゃんと僕が打開策を用意しました。

それは、

 

 

ソロ充になろう。

そうです。ソロ充になるのです。

意味としては

ソロ充・・・一人で楽しむことができる人。リア充の亜種。

 

一人で何が悪い!彼氏/彼女がいなくても僕私は人生を謳歌しているんだ!

そうです。その意気です。

一人で楽しめる奴はたくさんの人間がいても楽しむことができます。

 

だから、<リア充>でなく落ち込んでいる人はまずこの<ソロ充>というものを徹底しましょう。

さすれば未来への道しるべが開けるのです。

ビバ! 青春ライフ!

 

 

というわけで今回はこの辺で失礼しちゃおうかなと思います。

なんとなく最近、スローガン的な標語のような名言、格言にはまっていますので今回はその<格言のような何か>で閉めたいと思います。それでは

 

ホモは生物の愛の中でも頂に君臨する by oyan

 

きゃぁっ!かっこいい!

それではさようなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『AVから学ぶ』最終話 青春

これぞ、戦い。

男と男の意志を交えた争い。

<戦争>とでも比喩してみたいがここは<青春>と暗喩しておこう。

 

スーッと何かが風を切る音。

那珂の拳が俺におしよせてくる。

それを俺は磨かれ学習しつくされた体で簡単に容易に軽くことごとく避けた。

 

那珂ははぁはぁと息を乱していた。

それでも次のモーションにとりかかる。

前方にでての回し蹴り、勢いは序盤に比べて、大分おちている。

 

それを俺は避わす。

 

―――続けて、

 

那珂が殴る。

 

俺は避わす。

 

そのやり取りをもう数えきれないほど続けてきた。

外野はそれでも静まりかえらず、ただ俺たちの戦いに野次をとばし両者を見守っている。

 

……。

 

もう勝負は見えているのに那珂は憤りを覚えた表情、ずっと絶やさず今でも俺に敵意をむけて「いまにも殺してやる」というくらいの死に物狂いの顔で俺を睨んでいる。

 

彼はきっとあきらめない。

 

けれど……学園最強の人間が一介の先輩男子生徒と戦っても結果なんて自明の理、証明なんて必要ないし、検証も実験も必要としない、森羅万象のことわり。

誰でもわかる、チンパンジーでもわかる。

強者>弱者

逃げる、諦める、喪失するに決まっている。

 

されど、この意に反して尚も那珂 尚は俺に向かってくる。

 

俺はまたかわす。それでも那珂はあきらめない。

 

これはただの足搔きなどではないのだろう。

 

もちろん、反撃するチャンスなんていくらでもある。現に今だって。

 

だが、反撃しようと脳から命令しても拳が出ずに足が思うように動かない。

足がすくむ‥‥‥。

せいぜい、今できることは相手の攻撃を避わすぐらいだ。

なぜ、動かない?

 

 

那珂の意思に動揺しているのか?

 

 

なんで、あそこまで、必死に、戦おうとするのか。

知りたい。どうしても。AVでは知らないなにかを。

俺は必死にーーー

「なんで、そこまでして黄泉子ちゃんとの関係を守る!」

 

ハァハァと息耐え耐えに那珂は応えた。

 

「俺は黄泉子ともう何年も付き合っていてな、その何年かの間にお前みたいに割り込んできた奴も何人かいた。俺は本当に黄泉子が大好きだから、どんな奴が相手でも諦めたり逃げ出したりせずこうやってやりやった!」

 

語気を荒げならがら拳を突き上げてきた。それを俺は逃げずにただその拳の重みを直に受けた。勢いは勝負の序盤のスピードを凌駕していた。

 

「だからよぅ、はぁ、今回だって黄泉子をお前なんかに渡したりしないんだよ。俺は誰が相手だろうと例え学園一の頭脳明晰、運動神経抜群、眉目秀麗でオマケに優等生な人間が相手であっても、逃げやしねぇ!  勝負はどっちが勝つかなんて最後まで誰にも解りやしねえ、最強な人間が相手だったら勝負の最後の最後まで好機を待って叩いてやる。俺の意思は曲がらず、いつだって真っ直ぐだ! それを黄泉子が前に褒めてくれたからよぅ。ようは黄泉子が大好きだから俺は頑張れるんだ!」

 

 大好きだなんて、根拠のない虚言じみたことが真実に聞こえる。疑いなんてない晴れやかに

‥‥‥。

俺の負け。

人間として那珂は俺よりも誰よりも誇り高く素晴らしい人間だった。

真っ直ぐな人間で行動力のある、いつも支えてくれるようなそんな安心感がある。

倫理や論理を飛び越えて、守ってくれる。

真っ直ぐな目。

逃げるとか投げ出すとか諦めを知らないぐらい純真無垢で清廉潔白な愛溢れている人間。

 

こんな人間が一番、神通 黄泉子の側に適切だと思ってしまった。

 

力の差は歴然として俺の方が上であるのに、

人間として那珂 尚は俺の遥か先に歩いている。

 

川内 直哉<那珂 尚

 

自明の理とはこのこと。勝負は始まる前からついていたとは‥‥‥なんと自虐的なことだったんだろう。

 

戦う前から勝つくらいの意思を持っていた俺でも、戦う前から負けていただなんて。

 

人生初めての敗北。

 

俺の上に人は立たず。横にも並ばず。下は見ず。

そんな人生。

無機質な味気ない。ゴミのような今まで。

 

けれど、なぜかそんな冷めた人間の目頭が熱い‥‥‥俺は人のなんたるかに触れたような気がした。

ーーーいや、この那珂尚という男に俺の冷めた心を温めて貰ったからだろうか。

 

これは......きっと

 

 

心の温かさ。

 

 

今まで触れることのなかった境地。

 

俺は目から涙を流した。

 

 

 

「おい、てめぇ、何泣いてやがる」

那珂が俺にそう言った。

「この勝負、俺の負けだ。黄泉子ちゃんの側には君が適任だ」

俺は涙を拭いて笑顔でそう言った。

 

「へっ、そんなことなら最初から挑んでくんなよ。それじゃあな」

 

彼はそう言って去っていった。

その後ろ姿に俺は再度、泣き出しそうになる。

 

「‥‥‥ありがとうございます」

 

俺はそう小さく心の中で呟いて、家に帰った。

 

 

 

机の上には散りばったAVが置いてあった。

 

たくさん積まれていた中から1つを取り出してこう微笑んだ。

 

「本当に今までありがとう、無かったら俺はここまで楽しい思いを出来なかった。この胸の高鳴り、高揚感、全て君たちのおかげだ。もう決心はついた。これからもたくさんの人の役にたってくれ」

 

俺はそう言ってAVをレンタル屋に全て返した。

 

 もう俺には必要ない。もし、俺のように死にそうになっている人がAVを見つけて貸出中だったら困るからな。

 

夜に浮かぶ星空を眺めて俺はレンタル屋を後にした。

 

これから先、世界中にいる誰かがAVというメディアに助けられて欲しい。そう星空に願った。

困った人を助けてくれる正義のヒーロー。

 

故にそれがAV。

 

 

 

俺が愛したAV。

 

 

 

 

ありがとう、今まで、本当に。

 

近似的な昔の俺(少年)が姿を現わす。

そいつにおれは微笑む。

    俺はちゃんと更生したよ。

ーーーそうだね。よく頑張ったね。

    それじゃあな。

ーーー本当に、それでいいの‥‥‥せっかく温かさを知ったのに。

   これはもうとっくの昔から決めてたことなんだ。

ーーーそうかい‥‥‥それじゃあ最後は湿っぽいの抜きで頼むよ。

俺はそれじゃあな。と少年に手を振った。少年もそれに返して笑顔で手を振った。

近似的な昔の俺は消えた。

 

 

そうして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リビングで自殺した。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

やっとこの『AVから学ぶ』が終わりました。

感動してくれた人はいるかなぁ???!!!

 

まあ簡単にこのはなしこ梗概を申しますとAVに触れて生きる時間が長くなって至宝の喜びを得たみたいな感じの話です。

 

まだ僕のブログで完結してない小説はありますので

、これからはそれをやって行きたいとおもいます。

それではさようなら>_<

 

 

 

 

 

 

 

『AVから学ぶ』第8話 対峙

  —―—正念場。

 いや、高校生というジョブの観点からいうとこれは青春。

 紛れもない青春である。

 

 

 「おい、お前、さっきまで俺の黄泉子と何やってた」

 昼食。

 

 男は俺の教室の前に立って、鋭い眼光で俺を睨みつけ、憤怒を混じらせた語気で俺にそういった。

 怒っていた理由も俺と黄泉子が昼食を行ったことについてだろう。

 

 正直、昼食を食べている間、男は何もせずにただ指を咥えて、見ていたのだから、勇気のない奴と思っていた。

 

 けれど、男はこうして俺の目の前にきて対峙している。

 

 すると男は続けて

「お前、川内直哉って奴だろう。結構、有名だから俺も知ってるぜ。しかし学園の優等生である川内が女にご執心とはなかなかどうして珍しいことだぜ。いくら優等生といっても俺の彼女である黄泉子に手を出したら、周りは黙っていても俺は黙らねぇ! お前、黄泉子と何やってた」

 

どうやら彼は俺のことを知っていたようで、詳しいようだった。

 

「俺を知っているのか。それはどうも。それと俺と黄泉子ちゃんが何やってたって君は知っているだろ。ずっと見ていたのだから」

 

「そうだな、それはそうとお前を殴らなければ俺は気が済まねえ」

  本当に俺は幸せ。

 友達ではないけど、同年代の男から「殴る」だなんて青春じみたことを言われる日が俺に来るとはなんという幸福。

 あの晩にAVを観ていなかったらきっとこんな未来はなかったのだろう。

 

 俺は一気に気分が高まってしまった。

「いいだろう、けど俺が勝ったら黄泉子ちゃんはもらう」

 

「へっ、いいぜ。負けた人間なんか黄泉子の隣には不必要だからな」

 

こうも、語調が荒くなった二人の会話はどうやら廊下に響いていて周りの人間がどんどん集まってきた。

 昼休みももう終わりに近づいているというのに教室や廊下いた人が次々と集まってきては小声でぶつぶつとしゃべっている。

 「え?あの二人喧嘩するっぽい」「え?なにあれ?」「絶対、2人とも童貞だよ」「いやー男の皮を被った処女だよ」「あいつ川内だよなあ?」「あいつ三年の那珂じゃね」「那珂って?」「お前、知らねえの那珂 尚だよ。三年生で学校の中で群を抜いて有名でスポーツ万能、成績優秀、眉目秀麗の三拍子そろった完璧超人。更には美人な彼女がいるそうだぞ」

    なんか童貞とか酷い言われようだけど、なるほど。

    彼は那珂 尚という名前なのか。

 それに学校の人気者ときたか。

 美人な彼女は黄泉子ちゃんのことか。

 

 

「ふん、何やら外野が騒がしいけど関係ねえ、俺はお前を倒して黄泉子のもとに帰るだけだ」

「言ってくれるな。まあ、指咥えて俺たちを観察して今まで何もしてこなかった意気地なしに負けるわけないけどな」

「何言ってんだ。黄泉子がいる前で喧嘩なんかできるわけないだろ。考えろよお前。その程度の配慮も知らねえ奴が黄泉子であっても他の女であっても上手くいくわけないぜ」

 

 これぞ青春。

 お互いに罵声飛ばす。

 本当に燃えてきた。

 

俺は那珂の言った言葉に元気よく溌溂に

「上等!」

とanswerした。

 

 

そう、ここからが川内直哉と那珂尚による黄泉子を取り合う青春が始まる!!!

 

―――――――――――――――

 

1000字を超えたのでここまで、かなり手を抜いた。

追記

新しい登場人物名

那珂尚(なか なお)

 

次回

第九話 勝負

 

 

 

 

 

 

 

『ドールデストロイ』第1話 人形解体作業

 

 朝、私は美鈴を手放すことを決心し心が晴れやかになった。

 まだ、新しいラブドールは買っていないが、それでも美鈴からの呪縛から解き放立てたと思うと心が救済された気分になる。

 

……今日も仕事頑張ろう!

 

 覇気のない、消費される日々におさらばできると嬉しくなった私はいつもより早く仕事を切り上げ家に帰った。

 

 新しいラブドールを買うにあたって、やはり美鈴は処分しなければならない。そのためにも工具でバラバラに無残に壊して殺して、過去の思い出すらもすべて粉々に砕いて潰して、目の前にある塵のように吹き飛ばさなければならない。

 

 したがって私はリビングに置いてあった美鈴(人形)を工具のおいてあるガレージに運んだ。椅子に座っていた美鈴を仰向けにして工具箱からノコギリを取り出した。

 そして、ノコギリの反動で人形が動かないように万力で美鈴を固定した。

 

 私は美鈴に向き合って、彼女の全身を隈なく見つめる。

 私は解体しやすいようにすでに美鈴を全裸にしていた。

 

 

 

―――美鈴が私の家に来た時を思い出す、それは一年前ーーー

 

 

 美鈴が家に来るのを待ち遠しく待っていた時のこと。

 

 私は家の外に出ては内に入ったりとまだかまだかと美鈴を待っていた。あの時の私は幸せでーーー順風満帆でこれからの<ドール>との生活を心待ちにしていた。

 

 家に一台のトラックがきた。

 しかしそのトラックは実に今まで見たことのない車のようで、トラックと形容しがたいものだった。なにかを運ぶための車だとは外見上わかるのだけれども、しかし何か普通の運搬に用いられるトラックとは違っていて、ある特定の物しか運ばない車のようだったのだ。……いや、ある特定の物しか運べなかったのだろう。それを運ぶための造りになっていたに違いない。

 以上のことを踏まえて<トラック>という名のそれは私の家の前で停車した。

 

 もう私は停車した瞬間、美鈴が来たと確信した。

 

 停車したトラックの扉から何やら怪しい不思議なオーラを纏っている和服をきた女が出てきた。

 その女は私に近寄ってきて、私の姿を全身嘗め回すように見る。

 私はなんというか、恥ずかしい感じがしたので目を逸らしてしまう。

 そして私が再び女に目を向けた。

 彼女は何処か人間とは外れたような生き物に感じられた。しかし生き物とはいっても長身の背丈にほっそりとした体躯、そして滴るような滑らかな髪に十中八九誰もが認める美人であった。

 そして、いかにも彼女を別次元の人間だと印象的にさせるのは右目だけについた方眼鏡、寒色系を特徴とさせた和服、そして何よりも何を思考しているのか解からない様な嘲り混じりのフェイス。

 非常に彼女は特徴的だった。

 そして私を観察し終えたのか、彼女は私の眼をみて、丁寧に挨拶をした。

「あなたが美鈴の購入者ね。このたびはワタクシ、遠山影鬼(とおやま かげき)の人形をご購入いただきありがとうございます」

 

ーーー遠山影鬼。購入したからこそ名前は以前からしていたというもののまさか女だということに驚いた。

 私は黙っていたので、遠山さんは首を傾げる。

「え? あなたじゃないの? 住所間違えちゃったかしら」

「いえ、私が美鈴を購入しました。たじろいでしまってすいません。遠山さんは男の人と思っていましたので少し驚きました」

「そうよね。あなたが購入者だわね。……それはそうとワタクシは人形師の世界ではなかなか有名なのだけど、男性と思われていたなんてことは中々稀よ、全く女の人に男だなんて失礼しちゃうわ」

「それはすみません。それにしても遠山さんお美しいですね」

「あら、あなたお上手なこと。あ、あとワタクシのことは影鬼でいいですわよ。そのほうが慣れていますし」

 なかなか積極的な人であった。

 それに謙遜もなく自分を人形界のエキスパートというのだから、それほどのものなのだろう。

「じゃあ、早速ですが影鬼さん、美鈴の取引をお願いしたいのですが……」

「あらあら、そうだったわね。じゃあ早速始めたいのだけど、その前に注意点というか、あなたの審判を聞きたいのよね」

「審判と注意点は全然違うものじゃないですか? それに審判って具体的にどんなものを審判するのですか」

 

「そりゃもちろん、ワタクシの人形とこれからを歩んでいくことについてだわ。審判とか注意点とか言っていたけれど、この場合どうでもいいの。あなたの言葉、考えを聞きたいのよ。所謂、これから美鈴と過ごしていくに当たってどんなLIFEにしていきたいとか。里程標を教えて欲しいわけなのよさ」

「……そうですね。毎日を順風満帆に覇気のある、意味のある充実した日々にしていきたいですね。私から言うのも何ですが、私にはいろいろ人間としての欠陥があると思います。例えば、今回のような一般の女性とは入籍せずに、人形という人工的な意思の持たない物と籍を置くことに決断したこととかですかね。その事情は深々と語ることは出来ませんが、私が愛という物に飢えていたことは確かです。その時にあなた、遠山影鬼の人形に出会ったのです。一目見たときから一目惚れでした。そうして決心したのです。私は人間ではなく人形、いや美鈴とこれからを歩んでいきたい、という熱い意思がです。なので今回、人形を購入者させていただきました」

 

「そう、意思ね……」

彼女は下を向いて考えた。何を考えているのかは全く分からなかったけれど、何かを悩んでいるようだった。

そうして考えてが纏まったのか、私の方に視線を戻して続けた。

「あなたの考えはわかったわ。強い意思ね。全く惚れ惚れしちゃうわ。ワタクシも殿方にそんな風にいい攻められて見たいものね。それでそれで、最後に言わないといけないこと。……後悔はしないでね」

私はこの後悔のことを少し甘く考えていたのかもしれない。

そもそもこの後悔の意味がよく理解していなかったのかもしれない。

しかし、その時の私は威勢堂々と

「後悔なんてしません! こう言うとなんか変ですが、私は一生美鈴を幸せにしてみます」

と言ってのけた。

 そうして、影鬼さんはフーっと息を吐き出して。何かを整理したように、改まって私を見つめた。

「そう……それじゃあ今から美鈴を運ぶから、少し手伝ってくれないかしら」

影鬼さんはトラックの内部から棺桶のようなものを台車に転がしてもってきた。

「この中に入っているのが美鈴よ。扱いに注意することはないわ、素材は高級品で耐久性も1000年以上の保証がある。まあ、それでもぞんざいに扱わないで、美鈴が可哀想。これでも私の造った人形は全て家族見たいなものだから」

「ぞんざいに扱うだなんて、私は一生、大切にしてみますよ。それじゃあ料金を渡しますね」

  私は玄関に置いてあったケースを影鬼さんに渡した。彼女はケースに入っていた1億2000万のお金を精密に数える事もなくトラック内に丁寧に収納した。

「これで交渉成立ね。どうか美鈴を大切に」

 

彼女、遠山影鬼はトラックの方へ向かった、しかし何かを思い出したかのように小走りで再度駆け寄ってきた。

 

「そういえば、あなたの名前まだ知らなかったわね。取引する相手なのに知らないなんて中々おかしい話だわ」

「そうでたね。てっきりもう私は名乗ったものだと思っていました。私の名前はーーー〈柏木坂 柏〉ーーーです」

「あらあら、変わったお名前ですね。偽名かしら? まあ……柏木坂さん今回はありがとう」

「偽名だなんてそんな。本名ですよ本名。それはともかく、今回は本当にありがとうございました」

私は深く影鬼さんにお辞儀をした。

「うふふ、それじゃあね」

と言って影鬼さんはトラックに乗り込みエンジンをかけた。

そして出発しようとした最後、トラックの窓を開けて

俺の核心を突くような、過去を掌握されているような、劇的な意味不明なことをいわれた。

「柏木坂さんあなた、ワタクシのボディガードになってみない?? ワタクシこれでも一介の人形師ではなく人形界のエキスパートなの、だから最近はワタクシの技術や作品を盗もうとする輩が多くてね。いろいろ危惧してしまうの。不安を取り除く為にも、あなたには私を護って欲しいのよ。あなたそれなりに自信あるんじゃない?? その右手のまめ、よっぽど料理が好きな泥酔人が四六時中、包丁を握ってないと出来ないのよさ」

俺は黙る。

料理など嗜む程度で泥酔するほど好きではない。

苦しい。

それでも影鬼さんはやめなかった。

「ワタクシとしてはあなた、料理はしてそうにないのよね。あなたはこうして取引する前までは何かをしていたような感じがするのよね。ワタクシはもちろんそれが何か知っているわけじゃないけれど、何となく予想はつくわ。あなたが人間の女を愛せない理由。人形に拘泥した理由。それはあなたの生き様に直結するわ」

 もうやめてくれ。俺の過去を模索するのは…。

 

「もう、こうして取引は無事終了して交渉は成立した後なんだけれど、ワタクシのボディガードならぬ、ワタクシと共に過ごすことは叶わないのかしら。あなた、おそらくこのまま美鈴という人形と過ごしていくときっと壊れてしまうわ。あなたも美鈴も。だから私について行くってことで手を打たない? 美鈴なんて捨てて……私は人を助けることが好きなのよ。私の人形で人が救われるーーーそれはとても良いこと、しかしあなたのような柏木坂さんのような人には正直、もう遅いけれど、販売するのは誤りかも知れない。もう一度言います。そこにいる美鈴を私に返して、あなたは私と共に生きませんか、行きませんか」

彼女は気付けば敬語になっていた。

 

全て、見破られたようだった。

俺という人間を。

しかし、決断したことは曲げられない。

俺の決断は間違っていない。

これが俺の判断。

ーーー正しい審判。

 

「私の意思は変りません。これからもずっと、ここにいる美鈴と一緒に暮らして行くと、購入する前から決断していました! 私は気持ちを曲げたりしない」

そう、言ってのけた。

影鬼さんは残念そうに、そして何か諦めたかのように。

「そう……もう、仕方ないのかもしれないことなのね。

それじゃあ最後にーーーまたのご利用をお待ちしています」

 

彼女は社交辞令のようにそう私に告げて去って言った。

跳んだ長話。

そして遠山影鬼が去った後、

私は玄関に置いてあった棺桶のような木箱の蓋を開けて美鈴を取り出した。

(あの時、箱を開けたとき私はどれくらい感動したっけ、思い出せないな、けれどたくさんいっぱい泣いたことは鮮明に覚えているな)

 

取り出した美鈴をリビングにある椅子に座らした。

 

 

 

ーーーそして一年。

 

 

今に至る。

 

ノコギリを美鈴の首元に斬りこもうとしていた私がいる。

 

過去のことについて長々と思い耽ったのちに涙が出てきた。

このまま美鈴を切って切って切ってバラして捨てることが叶うのか??

今までの美鈴との思い出が一気に頭に痛いぐらいに上映される。

 

けれど美鈴は必ずこの家から消す。

 

存在を消す。そうして心が洗われる。

美鈴を己の心のセラピーのようなもののために購入したのにーーーこの様、まるで人間としてgarbage。

影鬼さんに知られたら。

「ほら、いわんこっちゃない。ワタクシの言った通りだ」と言われそう。

 

私は摩擦によって切るノコギリは時間を要して、過去の美鈴との記憶を思い出してしまうので、使い慣れた、何度も光景した、鉈に握り変えた。

 

鉈ならばスパッといい音で切り落としてくれるに違いない。

私は持ち手に少し血が染み付いていた鉈を握って思いっきり振りかぶった。

 

このとき私の表情はわからない。

泣いているのか、笑っているのか。想像もつかない。

 

そしてーーー振り下ろす。

 

 

 

 

鉈の刃は美鈴には届かなかった。

 

 

 

 

 

 

……切れないのだ。涙が眼から溢れてくる。

 

「今までの一緒に過ごしてきた女にこんなことできるわけ……無いじゃないか! 畜生! 俺はどうしたらいいんだよ!どうすれば心が救われるのだよ!教えてくれよ!」

 

私は夜中ずっと鉈を美鈴の部位に振り下ろそうとしたが何も出来なかった。傷1つすら付けれないほどーーやはり捨てるとはいっても美鈴は大切なものだと実感した。

 

 

朝になった。

 

今日は仕事なのだか、もうそんなことは忘れてしまっていて、無気力にただ、ガレージの椅子に座り込んだ。

 

 

四六時、考えた。後悔した。

 

 

そう、今になって影鬼さんの言う〈後悔〉というものにぶち当たったのだ。

彼女曰く、「あなたのような人間じゃ、美鈴と上手くやっていけない。あなたに売ることは誤り、後悔しかしない。私の人形なんかであなたは救われない」と。

 

そう、俺という人間はもうどうしようもなく壊れていて、遠山影鬼さんの言うように人形なんかじゃ救われない。人形など気休めのようなもの。

 

あのまま、影鬼さんについていけば更生していたのかもしれない、しかしそれでも美鈴との生活を選んだ。

この決断を影鬼さんは愚行とみなし残念そうにしていたのだろう。

 

後悔、彼女について行きたかった。

事実、新しいラブドールが買いたいなんてただの虚言。

 

自分はこれからどうすればいいのだろう。

 

自分を見つめ直すことか? 

ラブドールを新しく買うことでまた、気休め程度の救済に身を投じるのか?

 

この二択。

俺はわからない。思考し続ける。

 

このジレンマ。

なかなかどうして時間がかかる。1日では決断仕切れないほどの深みがある。

 

決断できないのは過去の自分の所為。

 

過去の自分の過ち。

 

この悩み、心の痛み、苦しみが罪と罰

 

 

「あなたがどんな人間かは予想がつきます」

これは影鬼さんの言葉。

ーーーあなたのような人間。

どんな人間??

もう昔のことに向き合おう。

しっかりと言ってやろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は美鈴を買うまでーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数え切れないほどのーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー女を殺してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

故に私は殺人鬼。

 

 

 

 

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はい、第1話はここで終わり。

 

次回、第2話は

『チキチキ!人形売却作業』

です。

梗概としては

美鈴を解体することが出来なかった主人公が次の手段をとる話。

 

これから先の主人公君、柏木坂柏(かしわぎざか かしわ)

の更生劇はいかに?!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ドールデストロイ』プロローグ

 

 彼女、美鈴と結婚して一年が経った。

 今日もなにも変わらず、いつものように毎日が始まった。

   怠い体を起こし、ベットから立ち上がった私はカーテンを開け朝日を浴びた。

 リビングに向かうといつも美しく麗しい彼女、美鈴がいた。

 パジャマ姿の状態を美鈴に注意されたような気がしたので、すぐさま部屋に戻りパジャマを脱いでスーツに着替えて、ネクタイを締めた。

   

 彼女はあまり口数多いほうではないので私が再びリビングにきて

「おはよう」

と微笑むと同じく微笑んでお辞儀した。

 

私は昨日作り置きしていたカレーを鍋からお玉ですくい、お皿にもりつけパンと一緒にいただいた。

 彼女は同じ卓に座りながら私の食べる姿をただじっと見ている。

    ……何か言いたげだな。

 それでも彼女はなにも喋りかけてくることはなく拘泥のない微笑みを続けてくる。

 

 世間体から考えると喋らない妻などなかなかどうして怖いものに感じるかもしれなが、どうやら私にとっては毎日のことなので特に気にすることもましてや怯えることなどない。

むしろ彼女がしゃべらないほうが気品が際立って美しく感じるまである。

 

 そんなこんなで毎日してしまう思考をストップして、一気に朝ご飯をかたずける。

 途中、美鈴が

「のどに詰まっちゃ危ないよ」

と注意してくれたような気がした。

 

 朝ご飯を終え、出勤の準備が整った。

 そして美鈴に

「いってきます」

とキスをして家の扉を開いた。

 

 扉を閉めようとしたとき美鈴が私に微笑んでくれた。

 

   

   こんな生活もうウンザリだ。つかれた。

 

 そうーーー美鈴は微笑むことはあっても笑わない。

 ましてや喋ることなんて絶対にない。

 

 

 

 今ではこの生活、毎日に苦痛を感じている。

 

   覇気がない毎日。

 

 美鈴にそのことを悟られてしまっているのではないのかと時々に不安になることがある。もしかしたらもう悟られているのかもしれない。

 

 けれど美鈴は不満1つ言わず、ずっとこの家にいてくれている。

 

   だけど、それでも、だとしても

   苦痛である。

 

多分、きっと、間違えなく、

  私にはもう美鈴は必要ない。

   

 

   美鈴は毎日、微笑んでくれる。

 

 

     嬉しい……けれど飽きた。

 

 

       そうだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     新しいラブドールを買おう!

 

 

 

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今回はプロローグです。

 

次回は

第1話 「人形解体作業」

です。

 

予告としては

主人公が絶望する話かな?