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東ッタゆらぎ

先日あったことを記します

『AVから学ぶ』第4話 葛藤

前書き
前回からの話まで見てきて、これは本当にアダルト小説なのか? と疑う人が多いと思います。
なので今回からアダルト要素を全面的に取り入れていきたいと思います。(多分)


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「あ、あの――――」
結局、続きの言葉が見つからなかった。
ヘタレかもしれないが、今までこういった振る舞いを知らなかったのが一番の原因だった。
しかしまだチャンスはある。
彼女は同じ学校でしかもよく見ると、俺と同じ緑色ピンが襟元についていた。
俺の学校ではピンの色で学年が分けられている。青が二年生、赤が三年生、そして俺の学年でもある緑は一年生だ。
従って俺と彼女は同じ学年だ。同じ学年ということは対面する可能性も多いといえる。
そのときに彼女の名前を聞こう。
プラットホームのなかで川内直哉は熱く決断した。


ホームから階段をくだりながら彼女の姿を脳内に焼き付けるように見る。
やっぱり可愛い。
川内直哉の頭の中はあの可憐な彼女に満たされていく。
やはり、直哉も覚醒しただけあって可愛いという感想だけでは済まなかった―――抱きたい。
どうしたものか……彼女にどうしても触れてみたい。
誰よりも早くあの彼女の貞操を奪いたい。
それが俺の望みだった。
そしてその望みは妄想に繋がり直哉の下半身の一部分が膨らんでいく。
直哉は慌ててポケットに手を突っ込んで抑える――しかし。



開花したペニスは止まらない。



直哉は階段を踏み外しそうになる。
しかしコケるわけにもいかずグッと踏ん張り階段を下りる。
やっとこさ階段を下り終えて改札に行こうとしたときに俺のエクスカリバーはしおれた。


急ぎ足の彼女。待つ男。


俺の望みは打ち破られた。
男は彼女がくると手を差し出した。それを彼女は握り微笑んでいる。
付き合っているのだろう……。
時すでに遅しだった。
俺がアイツよりも早くAVに出会っていたらーーーあの男よりもはやく彼女を虜にしていたかもしれないのに……。
これが敗北感というのだろうか。
悔しい! 辛い! 悲しい! 苦しい!!
直哉はまた一つ学んだ。
しかしこのままでいいのだろうか。
本当にこれでいいのだろうか。


彼女のような人間はこの先現れるのだろうか。
何年何十年何百年―――いいや、現れない!


じゃあどうしたらいい‼ 考えろ‼


俺の視界には楽しく談笑している一つのカップル。
「奪いたい……」
答えは簡単に出た。
どうにかして、奪えばいいだけのことだったんだ。
付き合ったら他の人間が干渉してはいけない、なんて誰が決めたんだ。まだ俺は終わりじゃない、これからなんだ。


しかしこの決断を否定する、昔の俺の弱い心が邪魔をした。


その心は頭の中で昔の俺に近似的な姿になって現れた。
少年の姿である。その姿には生きる力を感じさせない、昔の俺にそっくりだった。
いや俺だった。


そして心配そうに囁いてくる。
―――失敗したら、どうするの?
また自殺するかもな。だが、それくらいの覚悟を持っているってことだ。


しかし少年はまだ抗うように。
―――でも、でもどうやって奪うの?
まだ考えてないよ。
しかし案ずることはないし、臆することもないんだ。


またAVで学べばいいだけだ。


俺は頭に浮かぶ少年の頭をそっと撫でてやった。
すると少年は微笑んで消えていった。
―――成長したね。

 

そうして人通りの多い改札口付近で俺は高らかに笑い、学校へと向かった。

 

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おわりです

 今までで1番時間がかかりました、悩みました。

  読みにくいと思います。