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ゆらゆらゆらぎ

先日あったことを記します

『AVから学ぶ』第6話 奇跡

 四時間目は現代文だった。
 直哉は優等生だけあって四時間目からの授業参加にはうるさく言われなかった。
 担任教師からは「次からはないように」と戒められたが、怒りの様子は一切感じられなかった。
 いちいち怒られて時間を割かれていてはあの子について考えることができない。こればかりは担任教師に感謝だ―――マジLOVEレボリューション!

 とはいえ、授業が始まって未だに例の『ナチュラルなナンパとアグレッシブな台詞』が思いつかない。
 頭の中では抽象的に出来上がっているのだが、いざ具体的にしろとなったらなかなかどうして上手くできない。
 そうしてずっと頭を抱えていると授業が終わってしまった。
 授業の内容はおろか、ナンパの台詞すら頭にインプットすることができなかった。
 しかし、ナンパする日時は今日の放課後だ!
 夕日が照らす放課後の教室の窓際、とても青春っぽいじゃないか。
 最適な日時とシチュエーション、これもナンパには必要だと思う。
 だから直哉は放課後を選択した。
 しかし予期せねばならぬ危惧というか危険だってある。
 彼女の彼氏に会うことだ。
 彼に会ってしまえば計画は破綻し兼ねない。いや絶対失敗する。
 そのため最大限の注意を払わなければいけない。

 今日必ずやってやる! ナンパするんだ!

 直哉は堅い決心をつけて、トイレに行くべく教室を出た瞬間―――
「きゃっ」
 なにか小さいものに当たった。
 俺は後ろに少し反動を受けながらも踏ん張り、当たったものに目をむけた。

 ―――彼女だった。

 今俺が何よりも欲しがっている女の子。
 彼女は尻もちをついていた。
 「痛ぁ」とお尻を手でさすっている。

 
 すると知らないうちに勝手に彼女の前に腕を差し出していた。
 彼女は差し出された腕に目をやって少し恥じらいながらも腕を両手で握って立ち上がった。 
 つかんだ両手は柔らかく、そして温かく、どこか優しい感じがした。
 俺はもう沸騰しそうになった。

 彼女はお尻をぱんっと手で払った。
 俺は咄嗟に謝った。
「ごめん、見てなくて」
「いえいえ、私も不注意でした。ごめんなさい」
 そして彼女は再度、俺の顔をみて「それじゃあ」と声をだそうとでもしたのだろうか。

 彼女は動かず、じっと俺を見ている。
 俺と彼女はじっと目を見つめあった。
 数秒後に彼女ははっとなって驚いたように目を大きく見開いた。

「朝の…!」

   俺のことに気付いたらしい。
 しかし、彼女はきっと俺を朝に腕を掴れた変態だと思って怯えているのだろう。
 しかし怯えているようには見えない。
 なぜなら彼女の顔がとても高揚していて頬に赤みがさして耳が真っ赤になっている。
 こんな怯え方はあるのだろうか。
 すると彼女は再び口開けた。

 

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今回はここで終わりです。

前からだいぶん時間が空いたので殆ど忘れていました。

彼女の名前は決めていてたのですが忘れました。